ボタンは男女どっちでもいい?ジェンダーレスファッションとは?

今回は、ファッションにおけるボタンの位置についてお話ししたいと思います。

皆さん、シャツやジャケットを選ぶときにボタンの位置を気にしたことはありますか?実は、ボタンの位置には歴史的な背景や文化的な理由があるんです。

昔ながらに根付いているボタンの位置ですが、最近のファッションではその固定観念がどんどん変わってきています。

ジェンダーレスが問題になっている近年において、私も性別に関係なく着られる制服の作成に関わったことがあります。

そんな私が、ボタンの位置が男女で異なる理由や、なぜ気にしなくてもいいのか、そしてボタンの位置を気にせずにファッションを楽しむ方法について詳しくお伝えします。

ボタンの位置は男女どっちでもいい?

最近、右前の女性服が増えているという現象が見られます。

右前の女性服が増えてきている理由として、ジェンダーレスファッションの影響を受けている可能性があげられます。ジェンダーレスは、近年話題になっています。その中でもジェンダーレスファッションは、性別にとらわれないデザインやスタイルを取り入れる動きであり、これにより従来の性別に基づく服装のルールが変わりつつあります。

右前の女性服が増えている背景には、ファッション業界全体での多様性が重要視されていることが考えられます。

これにより、ボタンの位置に関する従来の固定観念が薄れ、デザインの自由度が高まっています。

歴史的な背景と男性服の左前

歴史的に見ても、男性服は「右前」が一般的であり、これが変わる兆しは現在のところ見られません。これは、ボタンの位置が実用性や伝統に基づいて決まっているためです。

世界では右利きの人が多いことから、左前のボタンは右手で留めやすいという実用的な理由があります。

一方、女性服のボタンが「左前」である理由には、かつて女性は使用人に服を着せてもらっていたため、対面からボタンを留めやすいように「左前」にしたという説があります。

ほかにも、男女でボタンの位置が違うのは、「男性らしさ」と「女性らしさ」を追求した結果とも言われています。

洋服は、男女で服の前合わせが異なります。

理由としましては、諸説あり、

男性の場合、

右利きが多いため、右にぼたんがある方がつけやすい。
中世頃に、騎士が剣をするようになり、右手で抜きやすいことから。

女性の場合はいかがでしょうか?

貴族などの上流階級では、召使に着させてもらっていたことから。
召使が向かったときに、右にボタンがあり、つけやすくなることから。

赤ん坊を左手に抱えていて、授乳する際に都合がよいから。

などのようです。
引用元:なぜ洋服の前合わせは、男性が右前、女性が左前なの?

このような歴史的背景が、現在のボタンの位置に影響を与えています。

女性服の男性化とジェンダーレスファッション

女性服が男性化しているという印象は、ジェンダーレスファッションの一環として理解できます。

ジェンダーレスファッションは、性別にとらわれないデザインを取り入れることで、従来の性別に基づくファッションの境界を曖昧にしています。

これにより、女性服においても男性的な要素が取り入れられることが増えています。

例えば、右前のボタンやシンプルで機能的なデザインが流行っていることがあげられます。男性・女性といった、性別に関係なく誰でも着られる服が増え、ファッションの自由度が高まっています。

実際に、男女でボタンの位置に違いがあることに抵抗を感じる人もいるようですので、需要は高いと言えるでしょう。

ほかにも、ジェンダーレス制服を取り入れている学校もあります。現代において、スカートとズボンのほかに、スラックスが制服の選択肢として取り入れられている学校は多くありますよね。

私も以前教育関係の仕事をしていたとき、制服にスラックスを導入することや女子生徒が男子生徒用のワイシャツを着ることについて考えたことがあります。一部の考えでは、女子生徒が男子生徒用の制服を着るのに抵抗があるのではないか、というものがあったのですが、それよりも個人の意思を尊重することの方が大切だという結論に至りました。

これらのように、時代の流れとともにファッションも変化していきますね。

ジェンダーレスファッションの世界的なトレンド

ジェンダーレスファッションは世界的なトレンドであり、日本でもその影響を受けています。

多くのブランドがジェンダーレスなデザインを取り入れ、性別にとらわれないアイテムを展開しています。

例えば、ユニクロやGUといったブランドでは、性別を問わず着られるアイテムが多数展開されています。

このような動きは、ファッション業界全体での多様性と包摂性の重視を反映しています。ジェンダーレスファッションの台頭により、服選びがより自由になり、自分らしさを表現しやすくなりました。

ボタンの位置を気にせずに楽しむ方法

ボタンの位置はあまり気にせず、まずは自分の好みや着心地を優先しましょう。

現代のファッションでは、ボタンの位置にとらわれずに自分のスタイルを楽しむ自由があります。

例えば、ユニセックスのアイテムを選ぶと、男性用か女性用かに関わらず、ボタンの位置を意識せずに快適に着ることができます。ユニセックスアイテムは、デザインがシンプルで誰でも着こなしやすいため、ボタンの位置に悩むことなく、自然に着られるのが魅力です。

また、オーバーサイズのシャツやジャケットもおすすめです。これらのアイテムは、ゆったりとしたシルエットで、ボタンの位置がどちら側にあるかを気にせず、リラックスした着こなしが楽しめます。特に、オーバーサイズの服はトレンドでもあり、自分らしいスタイルを作りやすいです。

さらに、ファッションの自由度が高まっている現代では、ボタンの位置を気にせず、好きなアイテムを選んで自分のスタイルを楽しむことが重要です。ボタンの位置に縛られることなく、自分らしいファッションを楽しむことで、より自信を持っておしゃれを楽しむことができるでしょう。

冠婚葬祭の服のボタンの位置を気にする必要はある?

冠婚葬祭の服のボタンの位置を気にする必要はありません。現代のファッションでは、ボタンの位置が左右どちらであっても問題ないんです。

特に冠婚葬祭の場では、服装のマナーや礼儀が重視されるため、ボタンの位置よりも全体のコーディネートや清潔感が重要です。例えば、結婚式では華やかで上品な装いが求められ、葬儀ではシンプルで控えめな服装が求められます。

自分が好きなデザインや着心地を優先して、場にふさわしい服装を選んでくださいね。

ボタンの位置は男女どっちでもいい?のまとめ

ボタンの位置は男女どっちでもいいんです。

現代のファッションでは、ボタンの位置を気にする必要はほとんどありません。ジェンダーレスファッションの台頭により、ボタンの位置に関する固定観念も薄れつつあります。

ただし、男性服は依然として「右前」が一般的であり、これが変わる兆しは見られません。一方で、女性服においては右前のデザインが増えていることが確認されています。

自分の好みや着心地を優先して、ファッションを楽しんでくださいね。

コメント

  1. アトリエ より:

    最近は右前の女性服をよく見かけるようになりました。右前のワンピースを見たときはびっくりしました。ジェンダーレスファッションの台頭、、と、その理由が語られますが、男性服に左前はありませんし、将来的にも左前の男性服は出てこないと思います。つまり、女性服の男性化が一方的に進んでいる印象があります。もしかしたら日本だけの傾向かもしれません。個人的には違和感がぬぐえません。女性服をわざわざ意図的に右前にする必要はないと思っています。

    • 澪 より:

      こんにちは。
      教えて頂きありがとうございます。
      ご指摘を元の直してみました。
      よろしくいねがいします。

  2. アトリエ より:

    <修正箇所>
    男性服は左前が一般的 → 男性服は「右前」が一般的 (2箇所?)
    一方、女性服のボタンが右前である理由には、かつて女性が使用人に服を着せてもらっていたため、対面からボタンを留めやすいように右前にしたという説があります。
    → 一方、女性服のボタンが「左前」である理由には、かつて女性が使用人に服を着せてもらっていたため、対面からボタンを留めやすいように「左前」にしたという説があります。
    (他にもあるかも?)

    母親が赤ちゃんに授乳する際に、左手で赤ちゃんを抱え、利き手の右手一本でボタンを外す際に左前の洋服の方が便利という説明がWEB上にありました。確かに利き手の右手のみでボタンを外す場合は、左前の洋服の方が利点はありそうですね。

    男性がワンピースで堂々と街中を散歩できる日が来るなら右前のワンピースが登場しても良いと思いますが、そのような時代は来ないはずなので、ワンピースは永遠に女性服でしょう。メンズライクなテイストを与える必要もないし、これをわざわざ右前にする理由が私には分かりません(笑)

    お邪魔してすみませんでした。ブログ頑張ってください!

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